2020.05.12

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田口美術 作家紹介

前回までは田口美術のツートップとして、栗木義夫・坂本一樹を紹介しました。
ここから少し若い作家へと続きます。

以前より田口美術で若い作家の企画展を模索していた時、常連のお客様から3人の作家を紹介いただき
2011年11月 -原石展- が始まります。
原石展vol.1 吉田友幸 洋画家
1983年滋賀県大津市生まれ 現在
吉田の作品を最初に観た時、不思議な感じを受けたことを覚えています。
静謐で孤高な雰囲気があり、すごく繊細で神経質な作家だろうという先入観がありました。
でもそれは見事に裏切られる。
3年ほど前にNHKで偶然取材を受けた番組を見た方はわかるでしょうが、気さくで飾っけのないお兄ちゃんでした。
高校を卒業後スペインマラガに滞在したというので留学かと思いきや、単に行って住んでみただけらしい。
そんな彼だが独学で創り上げたマチエールは独創性があり、かつ完成度も高い。
日常の中で見落としてしまう、他の画家なら絵として取り上げない景色を切り取る。
美大の卒業生だとまずはやらないだろうことをする。
いろいろな絵がひしめく中、彼の作品が光るのはそういうところだと思えるのです。
掲載作品『夜の入道雲』は2018年春に田口美術で開催した個展出品作。
出来が良いので当画廊で引き取りたかったのですが、翌年夏に展示したギャラリーサラさんから熱烈な申し入れを受け
今はそこにあります。

2020.05.06

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田口美術 作家紹介

今回は田口美術取り扱い作家2トップのひとり 坂本一樹です。

vol.2坂本一樹:日本画家
本名は(かずき)、作家名は(いっき)
1966年岐阜県生まれ 現在千葉県南房総市在住
彼の実家は愛知県小牧市、奇祭で有名な田縣神社の近くです。
坂本とは中学、高校、大学まで一緒なので紹介したいことはいろいろありますが、ひと言で言うなら、性格が穏厚で日本画家向き。
銀座の画廊に勤めていた頃、たまたま先輩と行った日展で当時学生だった坂本の作品を観て驚いた記憶があります。キリンの絵でした。
坂本は動物の絵が得意で、当時は象やライオンや水牛などを描き本当に上手でしたが、次第に自分の絵に行き詰まり、試行錯誤のうちに現在の画風へと変わっていきました。自分にしか描けない絵。宇宙とか生命の神秘を色を使って表現しています。
田口美術で取り扱う作家の基準として、新しい表現に取り組む姿勢があること。
坂本はまさしくそれに値する転身でした。

2020.04.30

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田口美術 作家紹介

新型コロナウイルス感染が猛威を振るい出した1月末
数々の恒例行事が中止となり3月4月が瞬く間に過ぎていきました。
この大型連休が今後の事態に大きく影響すると言われています。
長期化しそうな休業はブログ再開するよい機会と捉えてやっていきます。
田口美術は2007年に岐阜県可児市から県美術館に近い岐阜市に移転し現在に至ります。
以前と少し変わったのは巨匠作家や古美術の他に、ギャラリーとして作家展覧会を始めたことです。
ここから田口美術で扱う作家の皆さんを改めて紹介していきます。

vol.1栗木義夫 彫刻家
1955年愛知県瀬戸市生まれ 陶芸家の栗木伎茶夫を父、栗木達介を兄に持つ。
日本大学芸術学部に進学後、愛知県立芸術大学大学院に進み柳原義達の書生として過ごす。
長年河合塾で指導する傍ら新制作の会員として発表を続ける。
私が東京の画廊に勤めていた頃、父伎茶夫氏に紹介され初めて銀座の展覧会を観る。
迫力ある作品にこの作家をもっと多くの人に知ってもらいたいと思ったのが、ギャラリーを始めたきっかけと言っても過言ではないです。
その時気に入った作品についてはいずれあらためて紹介します。
栗木作品、私個人のイメージでいうと無印良品的とでもいいましょうか。
シンプルかつ想像外な形態だけどなぜか懐かしい感じがする。
それは私たちが日常手に触れているものを手の感覚に任せて再構成しているからなのでしょう。身近なものが見たこともないようなカタチに変容していくのは意外性があり面白い。そして不思議と癒されるのである。

 

2020.04.07

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ぎふの画廊巡り 坂本真彩 -たみのうた-

今回とても評判の良い坂本真彩さんの作品「たみのうた」。
アイヌの人に語り継がれてきた神謡(カムイユーカラ)をローマ字表記しながら作品として作り上げているます。細部を見るとそこに使われる一つ一つの記号から作家がこの物語をいかにリスペクトしているかが伝わってきます。
本来なら作家本人から直接話が聞けると良いのですが、こんな時期で申し訳なく思っています。
ただそれを差し引いても響く作品。
私は文字や記号に当たる光や影を漠然と鑑賞しているだけで自分の中にある純粋な気持ちとかを引き出され、簡単にいえばとても豊かな気持ちになれる作品です。

 

 

2020.04.01

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ぎふの画廊めぐり 坂本真彩-たみのうた-

今年で26回目を迎える「ぎふの画廊めぐり」
田口美術では坂本真彩さんの個展を開催します。

坂本真彩さんは千葉県南房総市在住の作家です。

以前は衣装制作など演劇に携わる仕事が多く、当時の作品を私はほとんど知りませんでした。
けれども数年前、埼玉県のギャラリーで催された彼女の個展で見た作品にとても興味を持ちました。

そして昨年、千葉県の小さな美術館に出品された作品に再び衝撃を受けました。
作品自体も素晴らしいのですが、作家から説明を聞くと多重的に魅力が増していきました。

口伝で受け継がれていくアイヌの話を文字をちりばめて作品にした「たみのうた」
口伝に敢えて文字を用いるのですが、それは読み解く事は叶わず感じ取ることのみ。

個人的には久しぶりに心に響いた作品です。
皆さまにも是非この機会にご覧になって頂きたいと思います。

2020.02.19

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Relax ささくれたココロを癒す作品展

岡田敏幸 葉っぱの筆箱
岡田さんは東京芸大卒の木工作家。以前紹介した店のイスやテーブルも彼の作品ですが今回は攻めてきました。
つまみを摘んで蓋をスライドさせると虫の翅にも似た葉っぱがパタパタしながら広がります。そして広がった蓋の中にはインク壺、箱の底には手彫りのペン。すごい仕掛けで見慣れてくれば木と曲線のあたたかみに癒されますが、最初のインパクトは興奮でしかありません。

2020.02.12

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Relax ささくれたココロを癒す作品展

「青の採集」 坂本真彩

この作品はツユクサの花の青を何枚か押しつぶしながらできた点の集合体です。
作家曰くツユクサの青は水溶性で友禅などの下絵書きに使われるそうで、この色をつけるために画板をツユクサの生えている畔まで持って行きそこで制作するんだとか。
当然ながら褪色も比較的早いですが、日々眺めながら自身の命と作品とを向き合いながら楽しんでもらえたらという特異な作品です。
眺めていると青に引きこまれて落ち着いていく不思議な作品。
坂本真彩さんは4月の岐阜の画廊巡りでも個展を開催します。私が去年見た中で一番感銘を受けた作品を展示する予定です。
個展タイトルは「たみのうた」
今展覧会も含め、たくさんの人に見てもらいたいです。

2020.02.05

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Relax ささくれたココロを癒す作品展

今週末から始まる岐阜メディアコスモス新春美術館
田口美術でも同期間の2/8から2/23まで「Relax ささくれたココロを癒す作品展」を開催します。

5人の作家で織りなすグループ展
そのうちの1人

岡田敏幸は東京芸大出身の木工作家で、田口美術で使っているイスやテーブルも岡田作品です。

主人がシトとよんでいる作品群

2020.02.01

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メディアコスモス新春美術館2020

いよいよ今週末に岐阜市のメディアコスモスで最後となる新春美術館2020が始まります。
田口美術ブースでは寺倉京古(てらくらみやこ)作品を展示します。
寺倉さんは加納高校出身、現在東京芸術大学修士課程在学でこの春卒業予定です。今回は2/3まで芸大の卒業制作展に出展している作品も展示しますので是非ご覧になってください。

2019.11.22

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栗木義夫・栗木清美 二人展

11月も後半に入り寒さもぐっと増してきました。
そんな中 季節外れの台風27号が接近していて沖縄では警戒が必要です。

田口美術では今日から栗木義夫・栗木清美展が開催されています。
栗木義夫さんは陶器と鉄を使った立体作品の個展でお馴染みですが
今回は洋画家の奥様と二人展。
田口美術で飾りきれるか不安でしたが、そこは海外でも展示されているお二人のこと。
空間をかっこよく整えていただけました。