2020.04.30

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田口美術 作家紹介

新型コロナウイルス感染が猛威を振るい出した1月末
数々の恒例行事が中止となり3月4月が瞬く間に過ぎていきました。
この大型連休が今後の事態に大きく影響すると言われています。
長期化しそうな休業はブログ再開するよい機会と捉えてやっていきます。
田口美術は2007年に岐阜県可児市から県美術館に近い岐阜市に移転し現在に至ります。
以前と少し変わったのは巨匠作家や古美術の他に、ギャラリーとして作家展覧会を始めたことです。
ここから田口美術で扱う作家の皆さんを改めて紹介していきます。

vol.1栗木義夫 彫刻家
1955年愛知県瀬戸市生まれ 陶芸家の栗木伎茶夫を父、栗木達介を兄に持つ。
日本大学芸術学部に進学後、愛知県立芸術大学大学院に進み柳原義達の書生として過ごす。
長年河合塾で指導する傍ら新制作の会員として発表を続ける。
私が東京の画廊に勤めていた頃、父伎茶夫氏に紹介され初めて銀座の展覧会を観る。
迫力ある作品にこの作家をもっと多くの人に知ってもらいたいと思ったのが、ギャラリーを始めたきっかけと言っても過言ではないです。
その時気に入った作品についてはいずれあらためて紹介します。
栗木作品、私個人のイメージでいうと無印良品的とでもいいましょうか。
シンプルかつ想像外な形態だけどなぜか懐かしい感じがする。
それは私たちが日常手に触れているものを手の感覚に任せて再構成しているからなのでしょう。身近なものが見たこともないようなカタチに変容していくのは意外性があり面白い。そして不思議と癒されるのである。

 

2020.04.07

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ぎふの画廊巡り 坂本真彩 -たみのうた-

今回とても評判の良い坂本真彩さんの作品「たみのうた」。
アイヌの人に語り継がれてきた神謡(カムイユーカラ)をローマ字表記しながら作品として作り上げているます。細部を見るとそこに使われる一つ一つの記号から作家がこの物語をいかにリスペクトしているかが伝わってきます。
本来なら作家本人から直接話が聞けると良いのですが、こんな時期で申し訳なく思っています。
ただそれを差し引いても響く作品。
私は文字や記号に当たる光や影を漠然と鑑賞しているだけで自分の中にある純粋な気持ちとかを引き出され、簡単にいえばとても豊かな気持ちになれる作品です。

 

 

2020.04.01

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ぎふの画廊めぐり 坂本真彩-たみのうた-

今年で26回目を迎える「ぎふの画廊めぐり」
田口美術では坂本真彩さんの個展を開催します。

坂本真彩さんは千葉県南房総市在住の作家です。

以前は衣装制作など演劇に携わる仕事が多く、当時の作品を私はほとんど知りませんでした。
けれども数年前、埼玉県のギャラリーで催された彼女の個展で見た作品にとても興味を持ちました。

そして昨年、千葉県の小さな美術館に出品された作品に再び衝撃を受けました。
作品自体も素晴らしいのですが、作家から説明を聞くと多重的に魅力が増していきました。

口伝で受け継がれていくアイヌの話を文字をちりばめて作品にした「たみのうた」
口伝に敢えて文字を用いるのですが、それは読み解く事は叶わず感じ取ることのみ。

個人的には久しぶりに心に響いた作品です。
皆さまにも是非この機会にご覧になって頂きたいと思います。